東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“糖尿病と便秘の関連”についてお話しします。
便秘について
便秘とは、便中の水分が少ないため硬くなったり、腸管が狭くなることで、便が出しにくい状態のことを言います。
しかし、お通じの頻度や量は個人差が大きいため、ご自身のこれまでの便通に比べて量が少なくなった、便が出にくいといった症状があるかどうかが、便秘を判断する際の基準になると言えるでしょう。
糖尿病患者さんに便秘が多い理由
私たちの体は、自律神経(末梢神経の1つ)がそれぞれの器官のはたらきを調節しているおかげで、呼吸や循環、体温調節、消化、排泄などの機能が維持され、恒常性を保っています。
ところが、糖尿病には全身の神経に障害が起こる「糖尿病性神経障害」という合併症があり、これにより自律神経が障害されると便秘が引き起こされ、便秘が長引いたり症状が強く出る場合があるのです。
糖尿病の方に便秘が多くみられるのはこのためで、なかには便秘と下痢をくり返す「糖尿病胃腸症」になる方も少なくありません。
便秘の改善は糖尿病の改善にもつながります
慢性的な便秘の改善には、食事内容と生活習慣の見直しを行うことが大切です。
食物繊維が不足すると便秘になりやすくなるため、野菜や豆類、きのこなどを積極的に食べるようにしましょう。
また、適度な運動は腸への刺激になり、腸が伸縮運動をして消化したものを移動させ、排泄させる「蠕動(ぜんどう)運動」が活発になるため、便秘の解消にも効果的です。
このような食事と生活習慣の見直しは、糖尿病の改善にも欠かすことができないものですから、毎日の生活にうまく取り入れ、継続していくことをおすすめします。
糖尿病で便秘を気にされている方、胃腸の調子が気になる方は、お気軽に東大阪市の三宅医院へご相談ください。