東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“妊娠と糖尿病”についてお話しします。
妊娠中の糖代謝異常について
妊娠中は、糖尿病のあるなしにかかわらず、血糖値が高くなりやすいと言われています。
これは胎盤からインスリンを抑えるホルモンが分泌されるためで、妊娠後期になるにつれインスリン抵抗性は強くなっていきます。
妊娠中の糖代謝異常には、妊娠中に初めて発見される「妊娠糖尿病」と、妊娠前から糖尿病をもっている方の「糖尿病合併妊娠」の2つがあります。
また、ごくまれなケースではありますが、妊娠中に1型糖尿病を発症することもあります。
妊娠中の血糖コントロールの目標値は?
お母さんが高血糖になると、お母さんと赤ちゃん双方の体に負担がかかり、さまざまな合併症が起こる場合があります。
このため、妊娠前から糖尿病である方や妊娠糖尿病の方は、厳重に血糖コントロールを行い、できるだけ血糖を正常に保つ必要があります。
日本糖尿病学会によるお母さんの血糖コントロールの目標値は、次のとおりです。
空腹時血糖値:95mg/dL未満
食後血糖値:食後1時間値が140mg/dL未満または食後2時間値が120mg/dL未満
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):6.0~6.5%未満
妊娠中の体重管
妊娠前から糖尿病だった方や妊娠糖尿病の方は、体重が増え過ぎないよう注意しなければなりません。
妊娠中の体重の増加や肥満は、赤ちゃんが大きくなり過ぎる巨大児の原因となり、巨大児の場合やお母さんの合併症が重度になったケースでは、帝王切開による出産が選択されることもあります。
また、妊娠糖尿病と診断された場合は、産後6〜12週間後に再度ブドウ糖負荷試験を受ける必要があります。
妊娠糖尿病になった方は一定期間後に糖尿病を発症するリスクが高いため、その後も定期的に検診を受けるようにしましょう。
糖尿病や妊娠糖尿病について知りたい方、不安がある方は、東大阪市の三宅医院へお気軽にご相談ください。