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【院長ブログ】2種類の高血圧

2024.08.01

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“2種類の高血圧”についてお話しします。

高血圧には2つの種類があります

血圧は、心臓が血液を体に送り出すときの血管の壁にかかる圧力のことであり、高血圧(高血圧症)とは、血圧が通常の範囲よりも高い状態のことを指します。

血圧が高過ぎる状態が長期にわたって続くと、心臓病や脳卒中など健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、高血圧と指摘された場合は、定期的に医師の診察を受け血圧を適正に管理する必要があります。

なお、高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧の2つの主要なタイプがあります。

本態性高血圧とは?

本態性高血圧とは、特定の原因に関連しない、一般的な高血圧のことです。

日本人の高血圧をもつ方のうち、85~90%は原因が特定されていない本態性高血圧と言われています。

本態性高血圧は、もともとの体質や肥満、塩分の摂り過ぎ、喫煙、過度の飲酒、運動不足などの生活習慣、ストレスや加齢などの要因によって引き起こされると考えられています。

二次性高血圧とは?

二次性高血圧とは、特定の原因に関連する高血圧で、他の健康問題や疾患が原因となって起こるものです。

例えば、腎臓疾患、ホルモン分泌の問題、薬物の副作用、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。

治療は原因に応じて行われ、通常の降圧治療では効果がみられない場合もあるものの、基本的には原因を解消することで血圧は下がります。

 

なお、二次性高血圧には「原発性アルドステロン症」と呼ばれる高血圧を引き起こす病気があります。

アルドステロンとは体内の塩分を増やす作用があるホルモンで、このアルドステロンが副腎から過剰に分泌されることで、塩分を取り過ぎていなくても血圧が上昇してしまうのです。

 

高血圧は、本態性高血圧と二次性高血圧のどちらであっても、早期の発見と適切な管理が重要です。

血圧が気になっているという方は、どうぞお気軽に東大阪市の三宅医院へご相談ください。