東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“脂質異常症”についてお話しします。
脂質異常症とはどんな病気?
脂質異常症とは、血液中の脂質(血中脂質)の値が正常範囲よりも多過ぎる、または少な過ぎる状態のことを言います。
血中脂質とは主にコレステロールと中性脂肪のことを指し、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)の血中濃度の異常が動脈硬化を促進させ、心臓病や脳卒中などのリスクを高めることが知られています。
なお、脂質異常症には次の4種類があります。
・LDL(悪玉)コレステロールが多い「高LDLコレステロール血症」
・HDL(善玉)コレステロールが少ない「低HDLコレステロール血症」
・中性脂肪(トリグリセライド)が多い「高トリグリセライド血症」
・総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いた値が高い「高Non-HDLコレステロール血症」
脂質異常症は動脈硬化の原因になります
脂質異常症で最も注目されるのは、LDL(悪玉)コレステロールとの関連です。
血液中のLDL(悪玉)コレステロールが血管壁に入り込み、ドロドロの粥状になって蓄積すると、血管の内壁にプラークと呼ばれるコブ状のものができます。
このプラークにより血管壁が厚く、硬くなると、血管の内腔が狭くなるアテローム硬化(粥状硬化)の状態となり、心筋梗塞や脳梗塞など大きな病気の原因となるのです。
また、中性脂肪は直接血管壁に蓄積するわけではないものの、血管を障害する重要な要因となるため、高LDLコレステロール血症と高中性脂肪血症が同時に存在する場合、病気へのリスクが相乗的に高まることがあります。
増えつつある脂質異常症
日本においても脂質異常症は広くみられ、特に食生活の欧米化や運動不足に伴い増加傾向にあります。
心血管疾患などの合併症予防のためにも、疾患の早期発見と適切な管理が重要となりますので、脂質異常症に関するお悩みやコレステロール値についてのご心配がある場合は、お気軽に東大阪市の三宅医院へご相談ください。