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【院長ブログ】脂質異常症の診断基準

2024.09.20

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

 

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“脂質異常症の診断基準”についてお話しします。

脂質異常症とは?

脂質異常症とは、血液中のコレステロールやトリグリセライドの値が正常範囲を超えている状態を指します。これらの脂質が異常に高いと、動脈硬化を促進し、心血管系疾患を引き起こすリスクが高まります。

診断基準について

脂質異常症の診断は、血液検査によって行われます。具体的な基準は以下の通りです。

総コレステロール(TC): 240 mg/dL以上を高値とする。
LDLコレステロール(LDL-C): 140 mg/dL以上を高値とする。
HDLコレステロール(HDL-C): 40 mg/dL未満を低値とする。
トリグリセライド(TG): 150 mg/dL以上を高値とする。

これらの数値は、空腹時に採血を行い、最も正確なデータを取得することが推奨されています。

診断基準を超えた場合の対処法

診断基準を超えた場合、まずは生活習慣の見直しから始めます。バランスの良い食事、定期的な運動、禁煙といった基本的な健康習慣が、脂質値を改善する上で不可欠です。特に食事では、飽和脂肪酸の摂取を控え、不飽和脂肪酸を含む魚介類やナッツの摂取を増やすことが推奨されます。

それでも改善が見られない場合は、医師による薬物療法が考慮されます。スタチンと呼ばれる薬がよく処方され、LDLコレステロールを下げる効果があります。また、トリグリセライドが高い場合は、フィブラート系の薬が用いられることもあります。

定期的なフォローアップ

【院長コラム】1型糖尿病と2型糖尿病脂質異常症は、症状が現れにくい「沈黙の病」とも呼ばれます。そのため、定期的な血液検査によるフォローアップが非常に重要です。東大阪市の三宅医院では、患者様のライフスタイルに合わせた適切な検査計画と管理を提案し、一人ひとりに合った健康サポートを行います。

脂質異常症は、放置すると重大な健康問題を引き起こす可能性があります。しかし、早期発見と適切な対策により、リスクを大きく減らすことができます。自覚症状がなくても、特に中年期以降の方は、定期的な検診を受けることをおすすめします。

脂質の数値が気になる方、または、今後の生活習慣について相談したい方は、ぜひ東大阪市の三宅医院までご相談ください。