東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“タバコとメタボ”についてお話しします。
タバコとメタボリックシンドローム:意外な関連性
メタボリックシンドロームとは、腹部肥満を中心とする代謝異常を包括する症状群であり、心血管疾患のリスクを高めると広く知られています。しかし、その危険因子には、一見すると直接的な関連性が薄いと考えがちな「タバコ」も含まれています。本記事では、タバコがメタボリックシンドロームに及ぼす影響について解説し、肥満だけでなく生活習慣全般の見直しの重要性を強調します。
タバコがメタボリックシンドロームに与える影響
タバコに含まれるニコチンは、体内のインスリン作用を阻害する作用があります。インスリン抵抗性の増加は、血糖値の上昇や脂質異常を招き、結果としてメタボリックシンドロームの一因となります。さらに、喫煙は腹部肥満とは逆に、体重減少を促す効果があると一般に考えられていますが、これは脂肪よりも筋肉量の減少に関連しているため、健康的な体重減少とは言えません。喫煙者は非喫煙者に比べて腹部肥満の発生リスクが高く、また、喫煙は炎症を促進し、動脈硬化を進行させることが知られています。
喫煙とメタボリックシンドロームの危険性
喫煙とメタボリックシンドロームは、心血管疾患へのリスクを相乗的に高めます。腹部肥満がもたらすインスリン抵抗性と、喫煙が引き起こす動脈の機能不全は、それぞれが独立しても重篤な健康問題を引き起こす可能性があり、合わさった場合にはそのリスクはさらに増大します。
予防としての禁煙の効果
禁煙は、メタボリックシンドロームの予防および改善において最も推奨されるライフスタイルの変更の一つです。禁煙に成功すると、血圧の低下や血糖値の改善、血液循環の正常化など、体内で多くの肯定的な変化が起こります。これらはメタボリックシンドロームの改善に直結し、長期的な健康増進に寄与します。
患者様の健康のために、東大阪市の三宅医院では禁煙外来を含む生活習慣の改善に向けたお手伝いをしております。メタボが気になる方は、三宅医院までお気軽にご相談ください。