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【コラム】高血圧について

2021.02.25

高血圧について

【コラム】高血圧について

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“高血圧”についてお話しします。

高血圧とは、どんな状態のことを言うのでしょうか?

かかりつけ医での受診や健康診断などで「血圧が高い」と言われたご経験がある方は、実は多いのではないでしょうか?
高血圧というのは、運動をしていないときや寒さを感じていないときの安静時でも、慢性的に血圧が高い状態のことを言います。
具体的な数値であらわすと、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の基準値を、どちらか一方または両方超えている場合に、「高血圧症」と診断されます。

血圧のしくみと高血圧の症状

では、血圧はどうやって決まるのでしょう?

血液が心臓から送り出されるとき、血管の壁に圧力がかかります。
この圧力が血圧であり、心臓が血液を押し出そうとする力と、血管が広がる際の柔軟さで血圧の高さは変わってきます。
送り出された血液が、血管の壁を強く押すほど、血圧は高くなるということですね。

高血圧で常に血管の壁に圧力がかかっていると、血管が硬くなってしまい、動脈硬化が起こりやすくなります。
動脈硬化は放っておくと、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞や狭心症、慢性腎臓病といった大きな病気につながることもあります。

しかし、高血圧症はめまい、動悸、息切れ、頭重感や肩こりといった症状が出ることもありますが、多くは自覚症状がないため、知らないうちに症状が進行してしまう病気です。
これが、高血圧が「サイレント・キラー」と呼ばれる理由なのです。

高血圧と生活習慣

高血圧症には、腎臓の疾患や心臓、血管の異常、また内分泌異常などが原因となって起こる「二次性高血圧」と、親が高血圧であるといった遺伝的・体質的な要因に、他の要因が合わさって起こる「本態性高血圧」とがあり、高血圧の90%が本態性高血圧だと言われています。

本態性高血圧は、もともとの体質で高血圧になりやすい方が、長期にわたり塩分を取り過ぎたり、運動不足や喫煙、過度の飲酒、ストレス、加齢などをきっかけにして発症します。
体質が要因であるとは言え、食生活などの生活習慣が大きく影響するため、高血圧の治療には生活習慣の改善が重要なポイントとなるでしょう。
高血圧でお困りでしたら、お気軽に東大阪市の三宅医院へご相談ください。