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【コラム】高血圧に特徴的な症状はある?

2021.02.20

高血圧に特徴的な症状はある?

高血圧に特徴的な症状はある?

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“高血圧の症状”についてお話しします。

高血圧の症状とは?

高血圧は、安静時の血圧が慢性的に高い状態のことを言います。
数値で言うと、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の基準値を、どちらか一方または両方超えていれば、高血圧症に当てはまります。
しかし、数値のうえで高血圧の状態であっても、自覚症状がほとんどないことがこの病気のやっかいなところ。
血圧が上がると頭痛やめまい、肩こり、息切れ、動悸といった症状が出ることがありますが、このような症状は血圧に限らずよく起こるため、高血圧が原因の症状だと認識するのは難しいのです。
とは言え、自覚症状がないからと放っておくと、動脈硬化が起こり、様々な重大な合併症を引き起こすことがあります。
これが、高血圧が「サイレント・キラー」と呼ばれるゆえんです。

どのような合併症が起こるのでしょう?

慢性的に血圧が高い状態ということは、血管に常に強い圧力がかかっているということです。
圧力を受け続けることで血管の壁は傷つき、厚みを増して硬くなっていきます。
この状態が動脈硬化であり、様々な大きな病気の原因となります。

心臓や脳の病気で言えば、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞や脳出血があり、全心血管病での死亡と脳卒中での死亡の5割ほど、また冠動脈疾患での死亡の6割ほどが、高血圧に起因した死亡であると試算されています。
また、慢性腎臓病や末期腎障害の危険性が高くなることもわかっており、大動脈瘤や閉塞性動脈硬化症、眼底出血を起こす原因にもなります。

高血圧症は症状がないからと放置せず、生活習慣の見直しや薬物療法など、適切な治療を行うことが大切です。
今のうちから適正な血圧を維持することが、将来の大きな合併症のリスクを減らします。
高血圧でご心配なこと、気になることがあれば、どうぞお気軽に東大阪市の三宅医院へご相談ください。