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【コラム】血圧を下げるたべもの

2021.03.20

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“血圧を下げるたべもの”についてお話しします。

食生活と生活習慣を改善しましょう

高血圧とは、安静時の収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のどちらか一方、もしくは両方超えている状態を言います。
しかし、血圧が高いと言っても明確な自覚症状がないため、知らない間に症状が進んでしまい、結果、重大な合併症を引き起こすことがあります。
将来そうならないためにも、生活習慣や食生活の見直しを行い、高血圧を改善・予防するようにしましょう。

血圧を下げるたべものには、どんなものがあるの?

では、食生活の見直しとは具体的にどうすればいいのでしょうか?
まず、塩分の摂り過ぎで血圧が上がる、というのはよく知られていることと思います。
日本人が平均的に摂取している食塩の量は1日に10gと言われていますが、これを6g未満に抑えるようにしましょう。

次に、食材です。
余分な塩分を体外に排出し、血圧を下げる作用がある栄養素に、カリウムがあります。
カリウムが多く含まれる野菜は、ほうれん草や春菊、かぼちゃ、アボカドなどで、果物では、バナナ、キウイ、りんご、桃、メロンなどがあります。
ただ、カリウムは水に溶けやすい性質であるため、そのまま食べられるものは生で食べ、調理するのであれば煮汁ごと食べられるようにスープなどにするのがいいでしょう。
また、マグネシウムには降圧薬に似た効果があるため、カリウム以外にマグネシウムも多く含む小豆やアーモンド、ごまなどの豆類も、カロリーに気をつけて食べるようにしましょう。
そのほか、毎日の食卓に取り入れやすい海藻類やきのこ類、根菜や雑穀なども、食物繊維が多く、ナトリウムを吸着し、排出する働きをしています。
定食などで食べる機会も多いサンマやサバ、イワシなどの青魚には、EPAやDHAが多く含まれており、血液をサラサラにしてくれます。

このように、身近な食材には血圧を下げるたべものがたくさんあります。
初めのうちは慣れないかもしれませんが、香辛料で風味や香りを工夫すれば、食塩が少なくとも満足度の高い食事になるでしょう。
バランスのよい食事と適度な運動を取り入れて、高血圧を改善していきましょう。