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【院長コラム】糖尿病の食事療法 基本・注意点

2021.09.01

【院長コラム】糖尿病の食事療法 基本・注意点

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“糖尿病の食事療法”についてお話しします。

食事療法の基本って?

糖尿病とは血糖値が正常値よりも高くなる病気であり、その発症には食習慣や食事の内容が大きく関わっています。

そのため、糖尿病の改善には食事療法による高血糖の予防が大切なポイントとなりますが、食事療法と言っても食べてはいけないものなどなく、「ご自身の体と活動量に合うカロリーを、栄養素のバランスよく食べる」ことが基本となります。

カロリー摂取量の計算式

適正なカロリー摂取量は、次の計算式で知ることができます。

炭水化物とたんぱく質、脂質に加え、ビタミンやミネラルなど体の調子を整える栄養素を摂取し、1日に必要なカロリーを摂るようにしましょう。

摂取カロリー/1日(kcal)=標準体重([身長(m)×身長(m)]×22)×身体活動量

身体活動量

25〜30:軽い(デスクワークが多い)

30〜35:普通(立ち仕事が多い)

35〜:重い(力仕事が多い)

※肥満の方、高齢者は25で計算します。

食事療法の基本形

血糖をコントロールするメニューは、私たちの身近にある「和食の定食」を基本形にすれば簡単です。

バランスの取れた食事として主食と主菜と副菜を揃え、食材には野菜や海藻やきのこといった血糖値の上昇を抑えるはたらきのあるものを取り入れるようにします。

和食の定食を参考にすれば、コンビニでも単品を組み合わせることでバランスが取れますし、うどん+炊き込みごはんのような主食が重なるメニューを避けることができます。

食事療法の注意点は?

ただし、食事療法はメニューや食材のみに注意すればいいというわけではありません。

例えば、朝食を摂らなかったり食事を抜いてしまうと、体がエネルギーを溜め込もうとするため痩せにくくなります。

また、夕食が夜遅い時間帯になると食べたものが脂肪になりやすいですし、早食いの方は食べ過ぎてしまう傾向にあるため、カロリーオーバーになりがちです。

「食事に気をつけているのに血糖値が下がらない」という方は、一度、生活習慣や食習慣を見直してみましょう。

食事療法で大切なことは、糖質を摂り過ぎないようにし、バランスよく食べることです。

食事時間や食べ方にも注意しながら、1日3食よく噛んで、ゆっくりと食べることをおすすめします。