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【院長コラム】糖尿病と爪の関係

2022.12.04

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“糖尿病と爪の関係”についてお話しします。

糖尿病で爪に見られる変化

糖尿病は高血糖によって血管が細くなりやすく、体の末端の足、爪に栄養が届きづらくなることで、爪が白く濁ったり、白い線ができるなど状態が変化してしまうことがあります。

糖尿病で起こることがある爪の変化は、巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)、爪白癬、爪肥厚(そうひこう)などがあり、それぞれ注意しなければならないポイントがあります。

巻き爪・陥入爪

巻き爪は爪が曲がって丸くなっていることで、陥入爪は爪の縁が周囲の皮膚に食い込んで炎症が起こることを言います。

糖尿病では栄養が届きにくくなることで爪が正常に伸びず、巻き爪を起こす場合があります。

また、深爪は巻き爪を起こすため、爪はスクエアカット(まっすぐに切る)にして角は丸く整え、靴は先の細いものではなく足にフィットした形のものを履くようにしましょう。

爪白癬

白癬は白癬菌による感染症で、水虫のことを指します。

爪白癬とは爪の水虫のことで、糖尿病の方は水虫になりやすく悪化しやすいため、日頃からフットケアを行い、症状がないか確認をする必要があります。

白癬、爪白癬の予防には、帰宅後は足を洗う、通気性のいい靴下を選び蒸れに気をつけるなど、足を清潔に保つことが大切です。

爪肥厚

爪肥厚とは、爪が厚くなった状態のことを言います。

爪が厚くなると割れたり剥がれたりしやすくなり、また爪が割れて雑菌が入ると化膿する場合があります。

フットケアを習慣づけ、適切な血糖コントロールを行いましょう

糖尿病の方は足にできた小さな傷や水虫から壊疽を起こす恐れがあるため、日常的なフットケアを行い、異常がないかを確認することが大切です。

また、糖尿病にはさまざまな合併症がありますが、食事療法や運動療法を継続し血糖値を適切にコントロールすることで、合併症を未然に防ぐことが可能です。

気になる症状がある方や血糖コントロールについてご相談がある方は、お気軽に東大阪市の三宅医院へご連絡ください。