東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“高血圧の薬と副作用”についてお話しします。
高血圧では一般的に薬物療法が行われます
高血圧は、血圧が正常値よりも高くなる状態を指します。高血圧は、心臓病や脳卒中などの主要な死因の1つで、早期発見と適切な治療が必要です。
高血圧の治療には、薬物療法が一般的に用いられます。下記にて、代表的な高血圧の薬と副作用をご紹介します。
利尿剤
利尿剤は、尿を増やすことで体内の塩分や水分を減らし、血圧を下げる効果があります。しかし、利尿作用により、体内のカリウムやナトリウムなどの電解質が不足し、脱水症状や筋肉痙攣、疲れやすさなどの副作用が起こることがあります。
β遮断薬
β遮断薬は、心拍数を下げることで、血圧を下げる効果があります。しかし、副作用として、疲れやすさ、眠気、肝機能障害、冷え性などが起こることがあります。また、心臓機能が低下することがあるため、心不全の患者様は注意が必要です。
ACE阻害薬
ACE阻害薬は、血管を拡張させることで、血圧を下げる効果があります。しかし、副作用として、咳、低血圧、めまい、頭痛などが起こることがあります。また、妊娠中の女性には、胎児に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
カルシウム拮抗剤
カルシウム拮抗剤は、血管を拡張させることで、血圧を下げる効果があります。しかし、副作用として、頭痛、めまい、足のむくみ、便秘などが起こることがあります。また、心拍数を低下させるため、心不全の患者様は注意が必要です。
アルドステロン拮抗剤
アルドステロン拮抗剤は、アルドステロンというホルモンの作用を抑えることで、血圧を下げる効果があります。しかし、副作用として、頭痛、めまい、筋肉痙攣、血液中のカリウム濃度の低下などが起こることがあります。また、副腎皮質ホルモンの分泌が抑制されるため、免疫力が低下することがあります。このため、感染症などにかかりやすくなる可能性があります。
アンジオテンシン受容体拮抗薬
アンジオテンシン受容体拮抗薬は、アンジオテンシンというホルモンの作用を阻害し、血管を拡張させることで、血圧を下げる効果があります。しかし、副作用として、頭痛、めまい、咳、血液中のカリウム濃度の低下などが起こることがあります。