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糖尿病とは?
血糖値の高い状態が続く病気です
糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)の高い状態が続く病気です。痛みなどはなく、「喉が渇く」「トイレが多い」などが代表的な自覚症状です。進行すると神経障害、網膜症、腎症といった合併症を起こす恐れがあります。
糖尿病の血液検査では、空腹時の血糖値と、過去1~2ヶ月の血糖状態のデータを持つヘモグロビンから血糖値を把握します。ホルモンを作るすい臓にはランゲルハンス島と呼ばれる細胞集団があり、ここにあるA細胞は血糖値を高めるグルカゴンを分泌し、B細胞は血糖値を下げるインスリンを分泌します。この2つのホルモンが肝臓に働きかけて、血糖値をコントロールしているのです。
糖尿病の2つのタイプ
糖尿病は大きくⅠ型とⅡ型に分けられ、Ⅰ型は主に10~14歳ごろに発症しインスリンの分泌が極端に少ないのが特徴です。Ⅱ型は一般的に成人から発症することが多く、インスリンの低下はわずかです。Ⅰ型の治療ではインスリン注射が主で、Ⅱ型では食事療法、運動療法、経口薬による治療が中心となります。
糖尿病の症状は?
初期にはほとんど自覚症状がありません
初期の糖尿病ではほとんど自覚症状はありませんが、進行すると次のような症状が現れるようになります。
- 喉が渇く
- 口が乾く
- 頻繁に水分を摂る
- トイレの回数が増える
- 1回の尿の量が増える
- 体重が減る
- 疲れやすくなる
など
さらに糖尿病が進行すると
適切な治療を受けずにいて糖尿病がさらに進行してしまうと、次のような症状が現れてきます。
- 手足が痺れる
- 手足の感覚が低下する
- 皮膚がかゆくなる
- 目がかすむ
- 擦り傷などが治りにくくなる
- 感染症にかかりやすくなる
など
糖尿病の3大合併症
糖尿病でご注意いただきたい点は、合併症にあります。代表的な合併症として「神経障害」「網膜症」「腎症」があり、これらは糖尿病の3大合併症と言われています。これら以外にも、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、糖尿病性壊疸、感染症などを引き起こすこともあり、こうした合併症が現れているということは、すでに症状が進行してしまっていると考えられます。
糖尿病神経障害
手足の痺れや違和感などの症状が現れます。
糖尿病網膜症
進行すると視力が低下して、失明にいたる恐れがあります。
糖尿病腎症
腎機能が低下し、放置すると末期腎不全となり人工透析が必要になることがあります。
糖尿病の治療方法は?
食事療法・運動療法が中心となります
糖尿病の治療では、毎日の食事内容を見直す食事療法や、積極的に体を動かす運動療法が中心となります。これらの治療を続けても血糖コントロールが上手くいかない場合などには、薬物療法を行います。現在、糖尿病のお薬には色々な種類がありますので、お一人おひとりの症状、ライフスタイルなどに応じて最適と思われるものをご提案いたします。