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【院長コラム】診断のための検査について

2022.01.15

【院長コラム】診断のための検査について

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“診断のための検査”についてお話しします。

血糖値とは?

血糖値とは血液中のブドウ糖の量のことであり、ブドウ糖は食物に含まれる糖質が消化されることによって作られ、腸から吸収され血管に入っていきます。

健康な人であれば、食事後に上がった血糖値はインスリンがすぐに分泌されて下がっていきますが、糖尿病の方はインスリンが不足したり働きがじゅうぶんではないため、高血糖の状態となります。

糖尿病を診断するための検査とは?

糖尿病であるかどうかを診断するための検査には、「随時血糖検査」「早朝空腹時血糖検査」「75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)」があり、食事によって変動する血糖値を次の3つのタイミングに分けて測定し、その数値によって判定します。

・随時血糖検査

食事からの時間を決めずに血糖値を測定します。

・早朝空腹時血糖検査

検査の当日、朝食を摂らずに空腹の状態で血糖値の測定をします。

・75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

検査の当日の朝まで絶食(10時間以上)し、空腹の状態で血糖値を測定します。

その後、ブドウ糖を水に溶かしたものを飲み、30分後、1時間後、2時間後に血糖値を測定します。

・糖尿病の判定について

検査の結果、以下の1〜4のいずれかに当てはまる場合は糖尿病型であると判定されます。

さらに別の日にもう一度検査を行い、再度糖尿病型と判定された場合に、糖尿病であると確定診断されます。

また、5及び6の値が確認された場合は、正常型と判定されます。

1.早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上である

2.75gOGTTで2時間値が200mg/dL以上である

3.随時血糖値が200mg/dL以上である

4.HbA1Cが6.5%以上である

5.早朝空腹時血糖値が110mg/dL未満である

6.75gOGTTで2時間値が140mg/dL未満である

上記の検査結果において、糖尿病型にも正常型にも属さない場合は、境界型と判定されます。

境界型耐糖能異常は、今は糖尿病ではなくても将来糖尿病になる可能性が高く、6ヶ月〜1年ごとの検査が推奨されます。

糖尿病の予防と改善には、食事内容や食生活、運動をはじめ生活習慣を見直すことが重要なポイントとなります。

ご自身の体調で気になること、聞いてみたいことがあれば、当医院までお気軽にご相談ください。