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【院長コラム】健康診断の結果からわかる糖尿病

2022.02.15

【院長コラム】健康診断の結果からわかる糖尿病

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“健康診断の結果と糖尿病”についてお話しします。

健康診断で糖尿病の予測ができる?

健康診断の目的には、今現在病気にかかっていないかを確認することだけでなく、将来の病気の危険性を予測し予防することも含まれます。

糖尿病に関する目安には、「血糖値」「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」、体格指数である「BMI(ボディ・マス・インデックス)」が参考になるほか、将来的に高確率で糖尿病を発症すると言われる「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪の蓄積があり、かつ高血圧、軽い高血糖、高脂血症などが重なる状態)についても糖尿病発症リスクとして注視する必要があります。

診断結果で気をつけたい数値は?

まず、朝食を摂らずに受ける健康診断で空腹時血糖値が126mg/dLを超えていた場合、また、食事からの時間を決めない随時血糖値が200mg/dLを超えていた場合は糖尿病型となり、再度の検査が必要となります。

同時に、HbA1cが6.5%以上の場合は糖尿病の可能性が高くなるため、医療機関を受診するようにしてください。

※健康な人は4.3~5.8%

また、BMIが27以上だと糖尿病発症率が2倍になると言われています。

BMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」という式で求められ、25以上は肥満に該当します。

数値は異常なしでも、注意が必要な場合とは?

数値上は糖尿病でなくても、空腹時血糖値が100mg/dL、もしくはHbA1cが5.5%を超える方の多くがブドウ糖負荷試験2時間後血糖値で200mg/dL以上の糖尿病型であったり、140mg/dL以上の境界型であることがわかっています。

検査を受け、空腹時血糖値が126 mg/dL未満だから糖尿病には当てはまらないと思っていても、食後の血糖値だけが高い「食後高血糖」であれば急激な血糖の上昇が起こり高インスリン血症を引き起こす場合があり、動脈硬化のリスクが高くなると考えられます。

糖尿病は食べ過ぎや運動不足による内臓脂肪の蓄積が影響し、放っておくとさまざまな合併症のリスクが高くなる病気ですが、健康診断の数値で将来の危険性を予測することができ、予防できる病気でもあります。

糖尿病が疑われる場合は、予防のためにも一度東大阪市の三宅医院へご相談ください。