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【院長コラム】糖尿病の検査

2022.03.03

【院長コラム】糖尿病の検査

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“糖尿病の検査”についてお話しします。

糖尿病を早期発見・治療するために

2型糖尿病は、生活習慣が要因となって発症すると考えられています。

しかし、糖尿病は初期には自覚症状がないことが多く、また進行もゆっくりであるため、気づかないうちに悪化してしまうことも珍しくありません。

このことから、糖尿病の早期発見だけでなく、予防や治療のためにも、内科や糖尿病内科での検査が非常に重要になってくるのです。

次で、糖尿病の検査についてご説明していきましょう。

糖尿病の検査項目は?

糖尿病の検査では一般的に血液検査を行い、血糖値とHbA1cの数値を調べます。

血糖値とは、糖が血液中にどのぐらい含まれているかを示すものであり、HbA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均を示します。

このほか、ブドウ糖を溶かした水を飲み、30分後、1時間後、2時間後に血糖値を測定する「75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)」という検査を行います。

 糖尿病の診断基準とは?

上記でご説明した検査を行った結果、以下のいずれかに当てはまる場合は糖尿病型と診断されます。

その後別の日に再度検査を行い、再び糖尿病型と判定された場合に、糖尿病であると確定診断がなされます。

※2回の検査のうち1回は、HbA1cではなく血糖値のいずれかが当てはまること

・空腹時血糖値が126mg/dl以上

・随時血糖値が200mg/dl以上

・75gOGTTの2時間後の値が200mg/dl以上

・HbA1c6.5%以上

また、上記の血糖値の値が糖尿病型に該当しており、慢性高血糖の症状(口が乾く、喉が渇いて水を飲み過ぎる、尿の回数や量が多い、体重減少)がある場合は、1回の検査で糖尿病と診断されます。

さらに、過去に糖尿病と診断されたことがある場合は、検査結果が診断基準値以下であっても糖尿病と診断されます。

糖尿病はしっかりと治療すれば進行を遅らせ、合併症を未然に防ぐことができる病気です。

ご自身で気になることがある、または健康診断の結果で気になる数値がある方は、お早めに東大阪市の三宅医院へご相談ください。