東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“糖尿病足病変”についてお話しします。
糖尿病足病変とは?
糖尿病の方は、足の血管が狭く、細くなることや神経の機能低下によって、細菌や真菌への感染が起こりやすくなったり、潰瘍ができることがあります。
このような糖尿病患者の方に起こる足のトラブルを総じて、糖尿病足病変と呼びます。
糖尿病足病変の症状は?
糖尿病足病変には、足にできる水虫、細菌への感染、タコ、足の変形、などがあります。
ひどいものでは足壊疽(足の組織が死んでしまうこと)の症状がみられることもあります。
糖尿病の方は足の血管が狭くなっていることに加え、神経障害を合併している場合は足の感覚が低下することから、痛みなどの症状があらわれにくい状態となっています。
このため、かなり重篤な状態になってから病気に気づくというケースもみられます。
糖尿病足病変の予防と治療
糖尿病足病変を早めに発見するには、毎日の足の観察が大切なポイントとなります。
血糖コントロールが悪い方や、糖尿病による神経障害がある方、足に潰瘍ができたことがある・足壊疽になったことがある方、足の血管が狭くなっている方(末梢動脈疾患)はリスクが高くなるため注意が必要です。
また、糖尿病足病変の治療では、水虫や細菌への感染の場合は真菌薬や抗生物質で感染症を治療し、細胞が死んでいる部分を削るなどの対応をして、傷口の治癒を促す場合もあります。
足壊疽が広範囲にわたっており治癒が難しいほど重い症状の場合は、足を切断して命を守るというケースもあります。
糖尿病の予防や治療には血糖値の管理が必要不可欠ですので、適正な血糖コントロールを行い、足に傷や腫れ、水虫などの異常がある場合は放っておかず、医師の診察を受けるようにしましょう。