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【コラム】高血圧改善メニュー

2021.03.20

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“高血圧改善のためのメニュー”についてお話しします。

血圧とは、血液が血管の壁を押す力のこと

心臓は収縮と拡張をくり返し、全身に血液を送ります。
血液が心臓から押し出されるときに、血管の壁に圧力がかかりますが、この圧力こそが血圧です。
血液が壁を強く押すほど高血圧ということになり、この高い圧力が常にかかっていると、血管が硬くなり、動脈硬化が起こりやすくなってしまいます。
では、健康で柔軟性のある血管を維持し、高血圧を予防・改善していくには、どんな栄養を摂り、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
次の項目で見ていきましょう。

健康でしなやかな血管のために

丈夫な血管のためには、たんぱく質は欠かせない栄養素です。
たんぱく質は卵や乳製品、大豆、肉、魚などに含まれており、サンマやイワシなどの青魚には、血液をサラサラにするEPAやDHAも多く含まれています。
大豆製食品など、植物性のたんぱく質も血圧を下げる作用があると言われており、納豆には血液の粘度を低下させ、血栓を予防する効果があります。
血液がドロドロしていると血圧にも影響があるため、食事のとき以外にもこまめに水分を摂るよう、普段から習慣づけておきましょう。

また、塩分を摂り過ぎないために、次のことに気をつけ、料理を工夫してみましょう。

・だしや香辛料、酢などを料理に取り入れる
・塩分の多い漬物、干物や、ベーコン、ハムなどの加工品は控えめにし、新鮮な食品を食べる
・外食をするときは、焼き魚や刺身定食を選ぶ
・麺類、どんぶり、炊き込みご飯や混ぜご飯などは少なめにして、つゆは全部飲まないように
・油を適量プラスして、料理にコクを出す

ストレスにならない、楽しい食卓を

高血圧改善メニューというと、味気なくまずい食事のように思いがちですが、決してそんなことはありません。
選ぶ食材や調理法によって、適塩でありながらおいしい食事をすることはじゅうぶん可能なのです。
食事を気にし過ぎるあまり、栄養が偏ってしまったり、食事がストレスになってしまわないように、日々の食卓で楽しみながら工夫してみてください。