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【院長コラム】糖尿病の診断基準

2021.08.19

【院長コラム】糖尿病の診断基準

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“糖尿病の診断基準”についてお話しします。

糖尿病はどうやって診断されるの?

糖尿病とは、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの働きがじゅうぶんではないために、血液中のブドウ糖が異常に増えてしまう病気です。

では、糖尿病と診断されるには、どのような基準があるのでしょうか?

まず、糖尿病を診断するためには、血液検査で以下の項目について検査・測定を行います。

・早朝空腹時血糖検査
検査の日の朝、8時間以上の絶食後の空腹状態で採血し、血糖値を測ります

・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
75gのブドウ糖液などを飲み、その2時間後に採血し、血糖値を測ります

・随時血糖検査
食事からの時間と関係なく採血し、血糖値を測ります

・ヘモグロビンA1c(HbA1c)
過去1~2ヵ月の間の血糖がどんな状態かをあらわす値を確認します

糖尿病型と糖尿病

上記の検査を受けて、次の1〜4のいずれかに当てはまる場合は「糖尿病型」と診断されます。

1.早朝空腹時血糖検査で、血糖値が126mg/dL以上ある場合

2.75g経口ブドウ糖負荷試験で、2時間値200mg/dL以上ある場合

3.随時血糖検査で、200mg/dL以上ある場合

4.HbA1cが6.5%以上ある場合

さらに別の日に検査をし、再度血糖値に異常が認められ糖尿病型と診断された場合に、糖尿病であると確定診断されます。

しかし、初回の検査でも1〜3のいずれかに加え4にも当てはまる場合と、1〜3のいずれかに加え糖尿病の典型的な症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)がある、または糖尿病網膜症である場合は、糖尿病であると確定診断されます。

糖尿病は自覚症状がほとんどないため、知らないうちに病状が進行してしまう病気です。

食事や運動など日頃の生活習慣の見直しを行い、少しでも「もしかして?」と思うことがあれば、お早めに東大阪市の三宅医院へご相談ください。