東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。
糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。
こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。
今回は“インスリン注射の位置”についてお話しします。
インスリン注射を打つ場所について
インスリン注射は、主に腹部、大腿部、臀部、上腕などに打ちます。
場所によってインスリンが吸収される速さが異なるため、注射は主治医の指示があった部位に行う必要があります。
また、インスリンの注射の場所は同じところに集中しないよう毎回変えますが、注射を持つ利き手と逆のところには手を伸ばしにくいため、あまり意識をしないでいると同じ場所に偏ってしまうことがあります。
実際、インスリン注射をされる患者様がよくおっしゃるのは「上下、左右に行ったり来たりして注射をする」ということですが、これでは場所の集中につながってしまうため、注射の位置を変えるという点からは不十分であると考えられます。
皮下のしこりや腫れを防ぐポイント
注射の位置を変えずにいるとしこりができることがあり、その部分にインスリンを注射すると、インスリンの効果が弱くなったり、吸収が安定せず低血糖になってしまう場合があります。
このようなしこりや腫れを防ぐためには、注射の範囲を少なくとも左脇腹から右脇腹までと広くして、前回打った位置から指2本ずつずらして注射することが大切です。
注射の位置が偏らないようにしましょう
注射によるしこりがある場所は皮膚が硬くなっているため、痛みの感じ方が鈍くなっています。
そのためさらに同じ場所に注射をし続け、しこりが大きくなるケースもみられます。
このように、注射をしているのに痛くない場合はしこりができている可能性があるため、ご自身で確認するとともにかかりつけ医を受診し、適切なインスリン治療を続けるようにしましょう。