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【コラム】高血圧の予防と改善

2021.04.22

東大阪市の三宅医院は地域のかかりつけ医として、地域の皆様の幅広いお悩みにお応えしつつ、総合内科・糖尿病専門医として専門的な治療をお届けしております。

糖尿病などの生活習慣病のご相談以外にも、「どの科に相談すればいいかわからない」というご相談にもしっかりとお応えし、皆様の健康維持・病気予防に貢献させていただきます。

こちらのブログでは病気や気になる症状に関わる様々な情報を発信して、少しでも皆様の不安解消に繋げられればと思っております。

今回は“高血圧の予防と改善”についてお話しします。

減塩を心がけて、食生活を見直しましょう

高血圧の原因でまずあげられるのは、塩分の摂り過ぎです。

そもそも日本人は食塩の摂取量が多い傾向にあるため、減塩など食生活の見直しは、高血圧の改善に必要不可欠だと言えるでしょう。

日本高血圧学会は食塩の摂取量1日6g未満を推奨していますが、米国では理想的な摂取量は3.8gであるとしています。

とは言え極端に薄味の食事は味気なく、かえってストレスになってしまいます。

減塩には次のようなコツがありますので、食事の際にうまく取り入れるようにしましょう。

・昆布やしいたけなどのだしを活用する

・しょうゆやソースの代わりに、酢、ごま、スパイス、レモンなどで風味づけをする

・刺身や寿司につけるしょうゆの量を控えめにする

・ラーメンやうどん、そばなどのつゆは、全部飲まずに残す

すすんで摂りたいミネラル類

また、ミネラル類を摂取することも大切なポイントです。

カリウムは余分な塩分を体から排出する働きをしており、マグネシウムはその働きの助けとなってくれるからです。

カリウムは野菜、果物、豆類、海藻類などに多く含まれていますが、特に野菜や海藻類はカロリーが低いので、体重が気になる方でも毎食取り入れることができます。

マグネシウムは豆類、ナッツ類、海藻類に含まれているので、カリウムが多いサラダにナッツをふりかけるなど、工夫次第で無理なく摂取することができます。

さらに、日本人の食生活において不足しがちなカルシウムも、意識して摂りたいところです。

カルシウムの不足から副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌されると、血管や心臓の収縮につながり、血圧が上がってしまうからです。

高血圧の予防と改善には、アメリカで開発された「DASH食」が参考になるでしょう。

DASH食とは、簡単に言うと、低脂肪、低コレステロールで、ミネラル類や魚類を多く摂る「高血圧予防の食事方法」のことです。

血圧が高めな方は、知らず知らずのうちに高血圧になるような食習慣を続けがちです。

塩分や糖分を摂り過ぎないよう、自分の毎日の食事に意識を向けることが、高血圧予防の第一歩と言えるでしょう。